線画ってクセがないから、写真素材をそのまま使うよりもデザインで使える場面が多いですよね!今回は、そんな線画を生成するAdobe Fireflyのプロンプトを紹介します。用意した写真素材からシンプルな線画に一発で作成できるので、とても便利です!是非この記事を読んで、プロンプトを試してみてください。
なぜ「線画」が素材として優れてる?
- 写真そのものだと情報量が多すぎて、文字やロゴが埋もれがちになる
- 線画にすることで余白感が出て、文字・キャッチコピーが映える
- 色を抑えた線画なら、他の色彩要素(ブランドカラー・アクセント)が映えやすい
- シンプル、手書き風、ペン、鉛筆、といったスタイルのバリエーションがあるから、デザインのテイストに応じて使い分けが出来る
上記のようなメリットに加えて、写真素材をそのまま線画化できれば、他とはかぶらないオリジナリティを出せて、汎用素材としても使えますよね!写真→線画という変換はデザイン素材としてかなり使えるアプローチです。
写真から線画にするプロンプト(コピーして保存推奨)
今回は、こちらの画像を実際の手順で線画化していきます。

参照画像をアップロードできたら、以下のプロンプトを入力して生成をクリックします。
アップロードした画像のモチーフのみを精密な線画にして。光源や影、背景などの情報は無視し、白背景に黒の細い線でクリーンに描いて。

生成された画像がこちらです。
被写体(モチーフ)だけを抽出した、シンプルな線画を生成してくれました。

余分な情報をそぎ落とした線だけの表現は、バナーやパンフレット、ロゴの装飾などにもピッタリですよね。
出力を確認し、気に入ったものをダウンロードします。

Illustratorでベクター化すれば、印刷や拡大にも対応可能です。
以下の記事では、Illustratorで画像を線データでトレースする方法を紹介しています!是非参考にしてみてください。
より正確に伝わる英語版プロンプト
Fireflyは英語のプロンプトのほうが、AIの解釈精度が高く、出力結果が安定します。
日本語で上手くいかないときは、以下の英語版を試してみてください。
Extract only the motif from the uploaded image and convert it into a precise line drawing. Ignore light, shadow, and color — no background, no fill, just clean black lines.
先程の画像を使って、英語のプロンプトで生成してみました。

このように「Ignore(無視する)」や「no fill(塗りなし)」を指定することで、より正確に線だけの絵を生成しやすくなります。
プロンプトに適した言語
Fireflyをはじめとする多くの生成AIは、英語を基準に学習しています。
そのため、以下のような理由で英語の方が精度が高くなりやすいです。
- 英語の語彙データが多く、指示のニュアンスが細かく伝わる
- 「光」「影」「線」「塗り」などのアート用語が明確に解釈されやすい
- 世界中のデザイナーが英語でプロンプトを共有しているため、情報を再現しやすい
とはいえ、Fireflyは日本語のプロンプトでも正確に伝わっている印象があります。
「まずは日本語でざっくり」「細かく調整したいときは英語で」という使い分けがおすすめです。
線画スタイルのバリエーション紹介
ここからは私も実際に使っている線画を生成するプロンプトの一部をご紹介します。
シンプルな線画
情報を最小限にした、すっきりクリーンな印象の線画です。
バナーやパンフレットで文字を引き立てたいときにぴったり。

日本語プロンプト
アップした画像のモチーフのみを、シンプルな黒線で精密に線画にして。影や光、塗りは入れないで。背景もなしで。
英語プロンプト
Extract only the motif from the uploaded image and draw it as a clean, simple black line drawing. No shadow, no light, no color, and no background.
手書き感のある線画
少し線が揺れていたり、線幅が不均一だったりするやわらかいタッチの線画です。
ナチュラル・クラフト系・コスメなど、親しみやすいデザインにおすすめします。

日本語プロンプト
アップした画像のモチーフのみを、手書き感のあるラフな線で線画にして。光や影、塗りは無視して、黒の線だけで描いて。
英語プロンプト
Extract only the motif from the uploaded image and turn it into a hand-drawn style line drawing with slightly rough, uneven lines. Ignore light, shadow, and fill — black lines only.
ペンぽい線画
インクペンや万年筆で描いたような、やや濃淡のあるしっかりした線で、上質を表現したいビジュアルにおすすめです。

日本語プロンプト
アップした画像のモチーフのみを、ペンやインクで描いたような線画にして。光や影、塗りは入れず、黒い線だけで仕上げて。
英語プロンプト
Extract only the motif from the uploaded image and convert it into a pen ink style line drawing with subtle line thickness variations. No fill, no shading, black lines only.
特に「hand-drawn(手書き風)」や「pen ink style(ペン風)」といった表現は、英語のほうがAIに伝わりやすく、より理想に近い線のタッチを再現できます。
今回の記事のまとめ
今回は、Adobe Firefly を使って「写真をシンプルな線画に変換するプロンプト&手順」をご紹介しました。デザイン初心者さんでも、少し触ればすぐに使える内容です。線画素材を自分で作れるようになることで、素材探しの手間が省けるだけでなく、デザインにオリジナリティが加わります。ぜひプロンプトをコピーして、「線画化」を試してみてください。




