紙の質感に映えるタイプライターフォント厳選10選

デザイン

今回は、紙の質感やミニマルなデザインにハマるタイプライター系のフォントについてご紹介します。「フォントにはこだわりたいけど主張は控えめにしたい」なんていうときにもぴったり!この記事では、AdobeフォントとGoogleフォントの中から、デザインの現場でも出番の多いタイプライター系のフォントを厳選して紹介します。

タイプライター系のフォントを選ぶ理由

“紙の質感”に合うフォントとは?

紙の質感をデザインするとき、文字そのものにも「少しアナログ感」「少しインクのにじみ感」「少し機械印字の味わい感」があると、ぐっと紙っぽくなります。タイプライター系のフォントは、その印字機械・アナログの感じを持っていて、紙のテクスチャとばっちり相性が良いです。

ミニマルデザインとタイプライター系のフォントとの相性

余白を活かしたり、要素をしぼったミニマルなデザインのなかに、「スパイス」や「個性」を少しだけ加えたいとき、控えめながらもさり気ない存在感のあるタイプライター系のフォントが便利です。無駄を削りつつ、アナログなアクセントを加えることで、今っぽいミニマルなデザインが生まれます。

Adobe Fontsでおすすめのタイプライター系フォント7選

まずは、Adobe Fontsで使えるタイプライタースタイルのフォントをご紹介します。普段Creative Cloudを使っている方であれば利用できますので、社内・フリーランスどちらでも導入しやすいです。

Click Clack

Click Clack」は、タイプライターのキー音を思わせるような軽やかでリズミカルな文字が特徴。
打ち込みの揺れが控えめなので、レトロすぎずモダンすぎないところが使いやすいです。
見出しやタイトルなど、短いテキストを印象的に見せたいときにおすすめ。また、パッケージデザインに使うとエモさを感じさせる独特の世界観が生まれそうですね!

P22 Typewriter

P22 Typewriter」は、古いタイプライターで印字したような「かすれ」や「ゆらぎ」がリアルに再現されたフォントです。
きっちり整いすぎず、どこか温かみのある印象が特徴。クラフト紙やざらっとした紙質のデザインと合わせると、印字のような質感がより引き立ちます。
たとえば、ショップカードや手書き風のパンフレット、アナログ感を出したいロゴなどにおすすめです。

Typeka

Typeka」は、手打ちタイプライターの文字をデジタルで再現したフォントで、やや太めのストロークが特徴です。
文字ひとつひとつに味があり、モノクロデザインやグラフィックポスターにもよく合います。
あえて整いすぎない文字でナチュラルな雰囲気を出したいときに活躍します。

Courier / Courier New

Courier New」「Courier」や「Courier New」は、タイプライター系フォントの定番。
すべての文字幅が等しい“モノスペース”仕様で、整然と並ぶ文字列が特徴です。
装飾が少なく読みやすいので、紙媒体の本文や、シンプルなレイアウトにもなじみます。
レトロすぎないバランス感で、ミニマルな中に少しだけアナログ感を足したいというときにぴったり。

John Doe

John Doe」は、タイプライターのフォントの中でもモダンな印象。
字形は整っているけどインクのムラがあって、デジタルの中にアナログ感を取り入れたいときにぴったりです。
シンプルな名刺や、白地に黒文字のミニマルなフライヤーなどにもよく映えます。

Prestige Elite

Prestige Elite」は、タイプライター系フォントの中でも特に整然とした書体。
文字幅が均一(モノスペース)で読みやすく、きちんと感を保ちながらもエモさも与えてくれます。
シンプルなレイアウトで“静かな存在感”を出したいときにおすすめです。

Chandler 42

Chandler 42」は、タイプライターの印字をリアルに再現したフォントで、わずかなインクのにじみや打刻のムラが絶妙。クラシックな雰囲気を持ちながらも、どこか洗練された印象を与えてくれます。
少しかすれた質感が、和紙やリサイクル紙のような背景とも相性抜群。レトロで温かみのあるデザインや、控えめな存在感で雰囲気を作りたいタイポグラフィにぴったりです。

Google Fontsでおすすめのタイプライター系フォント3選

Google Fontsにも、無料で使えて雰囲気のあるタイプライター風フォントが揃っています。
WebサイトやSNSデザインなど、商用でも気軽に使えるのが魅力。ここでは、ミニマルデザインや紙の質感を活かしたいときにおすすめの書体を紹介します。

Special Elite

Special Elite」は、古いタイプライターの“かすれ”や“ズレ”をリアルに再現したフォント。
打ち込むたびに微妙に位置がズレたような文字が、温かみのある雰囲気を生み出します。
少しレトロな印象を出したいショップカードや、アンティーク感のあるビジュアルデザインにぴったりです。
デジタルの中に“紙っぽさ”を加えたいときにもおすすめ。

Cutive Mono

Cutive Mono」は、クラシックなタイプライターの雰囲気を残しながらも、すっきりと整った印象のフォントです。
読みやすく、クセが少ないため、本文やキャプションなどにも使いやすい万能なフォント。
シンプルで清潔感のあるデザインを目指したいときに最適です。
たとえば、余白を多めに取ったポスターや、ミニマルなWebサイトの本文にぴったりです。

IM Fell English SC

IM Fell English SC」は、クラシックな印刷スタイルを再現したタイプライター風フォントで、小文字のない大文字のみのデザインが特徴です。
インクのにじみやかすれがあり、ヴィンテージ感や手作り感をデザインに加えたいときにぴったり。
紙の質感があるポスターや名刺、ミニマルだけど味わいを出したい見出しデザインなどにおすすめです。
少し強めの存在感があるので、短めのテキストやタイトルで使うとデザインが引き締まります。

トレンドデザインに組み込む方法

お気に入りのフォントを見つけたら、今っぽいデザインに組み込む使い方も押さえておきましょう。

紙の質感を活かしたデザイン

まずは、ザラつきのあるテクスチャーを用意します。
今回はレトロなイメージのモノクロの写真に紙のテクスチャー素材を重ねてみました。

次にタイプライター系のフォントで文字を入力します。
タイプライターの仕様を踏まえて、文字サイズは思い切って統一してみると整った印象になるのでおすすめです!

余白大きめ、色数抑えめがミニマル構成のポイントです!

仕上げに印字ムラやにじみを更に加えてあげたり、ビンテージ素材を重ねてあげると、トレンドのレイヤースタイル感のある「紙×タイプ×ミニマル」構成が完成します。

Illustratorを使って文字をにじませる方法はとても簡単で、こちらの記事でわかりやすく解説しているので是非参考にしてみてください!

使用フォント→Prestige Elite
写真素材→Unsplush
紙の素材→Freepik

和紙や紙系テクスチャーの無料素材の探し方

タイプライター系のフォントと相性の良い紙系のテクスチャーは、Freepikなどのフリー素材サイトで「paper background」「Japanese paper」などの検索ワードで探すとたくさん出てきます!

書体の組み合わせアイデア

見出しはタイプライター系のフォント、本文はシンプルなサンセリフ体、というフォントの組み合わせもトレンド。例えば、見出しにTypekaを使って、本文にProxima Novaなどシンプルで整ったサンセリフ体を使うと、質感のコントラストが際立ってとてもおしゃれです。配置も余白をしっかり取って「クラシック+現代」のミックス感を出すとより今っぽいです。

使用フォント→Proxima Nova

やわらかい幾何学的な形で、ミニマルなのに冷たくない印象の書体なので、タイプライターフォントの「不揃いさ」を上品に受け止めてくれています!読みやすさと現代的バランスの両立にばっちり役立っています。

今回の記事のまとめ

今回は、紙の質感にぴったりなタイプライター風フォントを厳選して10種類ご紹介しました。
デザインにアナログなアクセントを加えてくれるタイプライター系のフォントは、ウェブや動画、SNS投稿など幅広い媒体で活用できるので、ぜひあなたのデザインワークに取り入れてみてくださいね。
今後も、注目のフォントやトレンドのフォントペアリングなど、デザインをアップデートできる情報をどんどんお届けします。一緒にデザインの幅を広げていきましょう!


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