同じ被写体を撮っても、上手な人の写真って「なんかいい感じ」に見えますよね。
その差を生むのが「構図」。被写体の置き方や余白の取り方を少し意識するだけで、写真は一気に垢抜けるんです。
この記事では、撮影時にぜひ意識したい基本の構図を14種類紹介します。スマホでも一眼でもすぐに実践できる内容なので、初心者の方にもおすすめです。

- 写真の基本構図14選
- 1. 三分割構図(Rule of Thirds)
- 2. 中央構図(Centered Composition)
- 3. 二分割構図(Split Composition)
- 4. 対角線構図(Diagonal Composition)
- 5. 放射線構図(Radial Composition)
- 6. 三角構図(Triangular Composition)
- 7. 対称構図(Symmetrical Composition)
- 8. 余白構図(Negative Space)
- 9. フレーミング構図(Framing Composition)
- 10. S字構図(S-curve Composition)
- 11. 対比構図(Contrast Composition)
- 12. C字構図(C-curve Composition)
- 13. パターン構図(Pattern Composition)
- 14. 黄金比構図(Golden Ratio)
- 今回の記事のまとめ
写真の基本構図14選
1. 三分割構図(Rule of Thirds)

写真やデザインの基本の構図。画面を縦横に3分割し、その交点やライン上に被写体を配置します。
自然でバランスの取れた印象になって、見る人の視線を心地よく誘導できます。
空と地面の比率を「3:7」などに分けるだけでも、写真全体が安定します。
2. 中央構図(Centered Composition)

被写体を真ん中に配置する構図です。安定感や強い印象を与えるのが特徴。
ポートレートや商品撮影にぴったりです。
背景がシンメトリーなときに使うと、より整った印象に仕上がります。
3. 二分割構図(Split Composition)

画面を上下または左右で2つに分ける構図。
空と大地、光と影など、異なる要素を対比的に見せることで、印象的な写真になります。
水面に映るリフレクション撮影にもぴったりです。
4. 対角線構図(Diagonal Composition)

画面の奥から手前に、被写体を斜めに配置する構図。奥行きと動きを感じさせるのがポイントです。
商品パッケージや平面的な被写体の奥行きを出したいときにおすすめ。
5. 放射線構図(Radial Composition)

中心から外に向かって広がる構図。視線が中央へ集まるため、奥行きや迫力、スピード感を表現するのに適しています。
長い道、街並み、建物などの風景撮影にぴったりです。
6. 三角構図(Triangular Composition)

被写体を三角形の形に配置する構図。安定感があり、複数の被写体をまとめたいときに便利です。
正三角形に拘らず変形させたり、逆三角形にしてもOK
7. 対称構図(Symmetrical Composition)

左右や上下が対称になる構図。きちんとした印象を与え、秩序やメリハリを感じさせます。
左右対称にすることで、被写体がより引き立つ効果があります。
8. 余白構図(Negative Space)

主役以外の余白を大きく取ることで、被写体を際立たせる構図。シンプルで洗練された印象になります。
バナーやウェブサイトのファーストビューのテキストを乗せる部分を余白として撮影することもあります。
ミニマルでおしゃれな写真にしたいときにおすすめ。SNS映えも抜群です。
9. フレーミング構図(Framing Composition)

被写体を窓枠やアーチ、木々などで囲うことで、視線を自然に中心へ導く構図。
視線を集めやすく、SNSの投稿画像にも応用しやすい撮影テクニックです。
10. S字構図(S-curve Composition)

道や川など、S字(ジグザグ)のラインを活かす構図。流れるような動きと奥行きを表現できます。
見る人の視線を写真の奥へと引き込む効果があります。
11. 対比構図(Contrast Composition)

明暗・大小・色味など、異なる要素を対比させることで、被写体を引き立てる構図です。
被写体の特徴を際立たせたいときに効果的です
12. C字構図(C-curve Composition)

S字構図の一種で、Cの形を描くように被写体を配置する構図。穏やかで柔らかい印象を与え、女性的でやさしい雰囲気の写真に向いています。
お皿や器が見切れた構図は料理写真の定番です
13. パターン構図(Pattern Composition)

似た形や色が繰り返される構図。
リズム感が生まれ、見る人を引き込む印象的な写真に仕上がります。
建物の窓や並んだ椅子など、規則的なものを意識して撮ってみて。
14. 黄金比構図(Golden Ratio)

人が「美しい」と感じる黄金比(1:1.618)に基づいた構図。自然や芸術作品にも多く使われています。
被写体を黄金比の位置に置くと、写真全体の印象が整い上品な雰囲気になります。
今回の記事のまとめ
ちょっと構図を意識して撮るだけで、写真の印象は本当に変わります。
まずは三分割構図や中央構図など、基本の構図から気軽に試してみましょう。
慣れてきたら、余白や対比などの少し応用的な構図にも挑戦して、自分らしい写真スタイルを見つけてみてください。
デザインをされている方は、こうした構図の考え方をレイアウトに取り入れることで、より完成度の高いビジュアルづくりにもつながります!
