今回は2026年のトレンドカラーをテーマに、デザインの現場でどう活かすかをしっかり解説していきます。
デザイン初心者さんにもわかりやすく、トレンドカラーの持つ意味や、デザインへの取り入れ方、配色の考え方をステップごとにまとめました。
2026年トレンドカラーとは?まずは全体像を知ろう
2026年のトレンドカラーは、ひとことで言うと「心に寄り沿って、前向きな気持ちを後押ししてくれる色」です。
大きな特徴は以下の3点です。
- 刺激が強すぎない、穏やかなトーン
- 優しさ・安心感・希望を感じさせる色味
- 長く使える、サステナブルな印象
派手さや強さよりも「心地よさ」を重視する流れは、ウェブ・広告・ブランディングすべてに影響すると考えて良いと思います。
トレンドカラー「ハートフェルトピンク」

ハートフェルトピンクとは?

2026年の代表的なトレンドカラーとして、日本流行色協会(JAFCA)が発表したのが「ハートフェルトピンク(心満ちるピンク)」です。
このピンクは、甘すぎなくて、子供っぽくならない、大人の包容力を感じさせるような、かなり使いやすい印象のピンク色です。
デザインに与える印象
ハートフェルトピンクには「優しさ」や「活力」、「希望」、「人とのつながり」といった印象があり、広告やウェブでは、「信頼感」や「共感」を生みやすい色なので、美容・医療・教育・ライフスタイル系との相性が良さそうです。
ウェブ・グラフィックでのおすすめ使用法

メインカラーでも、アクセントカラーでも使える使い勝手の良いイメージです。背景色にもコピーにもUIとの相性も良さそうです。


おすすめの組み合わせは「ベージュ」や「ライトグレー」と合わせて、より大人っぽく落ち着いた印象に。
女性向けの印象が強いピンクですが、情報をやさしく伝えたい場面で積極的に使いたいです。
パントン社「クラウド・ダンサー」

クラウド・ダンサーとは?

2026年のトレンドカラーとして、Pantone社は「クラウド・ダンサー」を選びました。
真っ白ではなく、温度を感じるオフホワイトで、「静寂」「余白」「新しい始まり」を象徴しています。
なぜ今、白?

近年のウェブデザイン界隈では、動的なサイトがトレンドだったり、コントラストの強いデザインが疲労感を与えがちです。
そんなときに真っ白ではないホワイト系の色味は背景として主張しすぎず、コンテンツを引き立てる色として、とても優秀で、使い勝手も良いですよね。
実務での使い方

- LPやコーポレートサイトのメインカラー
- 高級感を出したいブランドサイト
- 写真やタイポグラフィを主役にしたレイアウト
白の代わりに使うだけで、一気に今っぽい空気感になりそうです。
ファッション分野から見る2026年注目カラー
2026年はファッション分野も、トレンドは全体的に穏やかな色合いが中心です。
注目されているのは以下の5つのカラー。
- シトラスイエロー
- マンダリンオレンジ
- アイスブルー
- カーキグリーン
- ダスティローズ





これらは、ウェブや広告でも差し色として非常に優秀な印象です。イラストやUI、図解やアクセントカラーとして取り入れることで、視認性とトレンド感を両立できますね。
グラフィック・広告デザインでの考え方
広告では、「目立たせるために派手にする」ではなく「記憶に残す」ことが重要です。
2026年のトレンドカラーを広告やグラフィックに取り入れるとき、意識したいのは「とにかく目立たせる」ことではありません。むしろ大切なのは、見た瞬間に目にやさしく、でも自然と印象に残ることです。
これまでの広告デザインでは、強い色・高いコントラスト・情報量の多さで視線を奪う手法が多く使われてきましたが、スマホやデジタル広告に触れる時間が増えた今、ユーザーは無意識のうちに刺激の強いビジュアルを避けるようになっています。
そのため、2026年は、「やさしさ」や「余白」をデザインに組み込むことで、結果的に記憶に残るデザインにつなげることが好ましいです。
例えば、背景にクラウド・ダンサーのような柔らかなオフホワイトを使い、全体のトーンを落ち着かせるだけで、視線は自然と中心のビジュアルやコピーに集まります。そこにハートフェルトピンクなどのトレンドカラーをほんの一部だけ添えることで、「あ、この広告なんだか心地いい」という感覚が生まれます。この「心地よさ」こそが、無理なく記憶に残る正体です。
また、色を使いすぎないことも重要です。伝えたいメッセージが一つなら、感情を動かす色も一つで十分。色数を抑えることで、見る人は迷わず情報を受け取ることができます。結果として、ブランドやメッセージの印象がクリアに残ります。
2026年の広告デザインでは、「強く主張する色」よりも、「そっと寄り添う色」をどう配置するかが問われます。
目にやさしいデザインは、決して地味なのではなく、長く、深く、印象に残るデザイン。
トレンドカラーは、そのための「感情設計のツール」として使っていくのが正解です。
- 写真+トレンドカラーの面積は少なめ
- 余白をしっかり取る
- フォントと色の“温度感”を合わせる
この意識だけで、2026年らしいビジュアルになります。
トレンド予測の振り返り

このブログでは、2025年後半に「2026年のトレンドカラー予測」の記事を書いていて、そのとき私が注目したカラーが「未来感」「知性」「デジタル感」という特徴を持つ「深みのあるティール」でした。
この深みティールは、残念ながら2026年の公式トレンドには入りませんでしたが、でも「ティールは外れだったのか?」というと答えはNOです。
ティールは、未来的でありながら冷たすぎず、知的で落ち着いた印象を持っています。デジタルやテック系で使われることが多いのも、情報を整理して見せたり、信頼感や合理性を伝えたりする力があるからです。
また、ティールは、単なる「テクノロジーの色」ではなく、海や深い森を連想させるような自然のニュアンスも含んでいて、無機質になりがちな未来表現に、人の感覚に寄り添うやわらかさを加えてくれます。
そのため、モダンなレイアウトや余白のあるデザインと組み合わせることで、洗練された「静かな未来感」をつくることができるということが、この色のいちばん推したい使用方法なんです。
公式トレンドには入りませんでしたが、ティールは、少し先の世界観を表現したいときに使える色。その考え方や配色の引き出しは、これからも確実に役立ちます。
今回の記事のまとめ
2026年のトレンドカラーは、目を引く強さよりも、心地よさ・安心感・希望 が主役です。ハートフェルトピンクが持つあたたかさや希望、クラウド・ダンサーの静かで余白のある表情は、どちらも今の時代が求めている「心地よさ」をそのまま映した色だと感じます
ウェブや広告のデザインに取り入れるとき、今年のトレンドカラーは世界観をつくるメインカラーとして使うことも、アクセントとして控えめに使うこともできる万能な色味です。大切なのは、色の強さではなく役割を意識すること。背景や余白で空気感を整えることも、伝えたいポイントに絞ることでも、情報は整理され、自然と記憶に残るデザインになります。
使い方次第で存在感を発揮できるのが2026年のトレンドカラーらしさです。
色選びは、センスではなく「設計」です。この記事が、あなたのデザインの選択肢を少しでも増やせたら嬉しいです。




