デザインや写真を扱っていると「パース(遠近感)がずれてる…」という場面、めちゃくちゃよくありますよね。角度がついた商品やパッケージの画像をどうしてもまっすぐ正面で使いたいとき、そんな時に便利なのが Photoshopの「遠近法ワープ」 です。
今回は、切り抜き済みの商品画像(PNG)を使って、パースや角度を整える方法を、初心者さんにもわかりやすく紹介します。

「遠近法ワープ」とは?
「遠近法ワープ」は、写真や画像のパース(遠近感)を補正できる機能です。
通常の「自由変形」では難しい“自然な角度補正”を、四隅のグリッドを使って簡単に整えられるのが大きな特徴。
特に商品写真やパッケージ画像をまっすぐに見せたいときに活躍します。
どんなときに使う?
例えば、以下のようなシーンで役立ちます。
- 商品を正面から見せたいのに、少し斜めに傾いているとき
- 複数の商品を同じ角度で並べたいとき
- 広告やECサイト用に「整った印象」を与えたいとき
「遠近法ワープ」を使えば、こうした歪みを自然に補正できるので、見栄えがグッと良くなります。
遠近法ワープの操作ステップ
画像を配置する
まずはPhotoshopに、切り抜き済みのPNG商品画像を配置します。
今回はこちらの角度が違う2枚の切り抜き画像を、同じ角度になるように揃えていきたいと思います。

「遠近法ワープ」を選択
上部メニューバーから、編集 > 遠近法ワープ をクリックします。
画面がワープモードに切り替わり、ドラッグすることでグリッドのボックスが描けるようになります。

各面にボックスを作成する
作成したボックスのグリッドを調整して、面に合わせていきます。

続いて、横面・天面といった他の面にもそれぞれボックスを追加していきます。

グリッドを辺隣のグリッドの辺に合わせると、面がつながって立体的に構成されます。
最終的に「正面」「側面」「天面」の3つのグリッドがつながった状態になればOKです。
「ワープ」ボタンをクリック
グリッドが作成できたら、画面上部のオプションバーにある 「ワープ」ボタン をクリックします。

これで作成したグリッドが自由に変形できるようになるので、ここから角度を補正する作業に移ります。

角度を調整する
各面のグリッドをドラッグして、ボックスが左の画像と同じ構図になるように整えます。

直線を意識して水平・垂直に揃えると、自然で安定した補正ができます。

Enterで確定
形が決まったら、最後にEnterキーを押して完成です!画面上部のオプションバーにある◯ボタン をクリックすることでも作業を確定することができます。
これで、角度の違かった2枚の切り抜き画像が、同じ角度で自然な形に整いましたね!

仕上げ
仕上げに背景や影を追加してみます。
角度の揃った画像が背景とも馴染んでとても綺麗ですね!

今回の記事のまとめ
今回紹介した「遠近法ワープ」を使えば、単なる平面補正だけでなく、複数の面を持つ立体的な商品画像 もきれいに整えることができます。
特に、パッケージデザインや箱型商品のモックアップを正面に見せたいときにとても便利なので、ぜひ実践してみてください。
