紙のコーヒーカップのモックアップは、コーヒーショップやコーヒースタンド、カフェのブランディングデザインやパッケージデザインのプレゼンに便利です。ストックサイトでもコーヒーカップのモックアップはたくさんありますが、Illustratorの「3Dとマテリアル」機能を使えば、わざわざ素材を探さなくても簡単に作成できますので、この機会に是非マスターしてみてください!本記事では、初心者でも簡単にできる作成手順で解説していきます。

3Dの紙コーヒーカップを作成する手順
カップの側面を作る
まずは、長方形ツール(M)で、紙カップの台形の形を作成します。
プラスチック製のフタ部分も忘れずに作成しましょう。

リボルブ(回転)で立体化
紙カップをグループ化(Command+G)をしたら、上部メニューから「ウィンドウ」>「3Dとマテリアル」を選択し、「3Dとマテリアル」パネルを表示させます。

「回転体」を適用し、中心軸で回転させることでカップの形にします。

この状態で紙カップをドラッグすることで、紙カップを回転させながら位置を調整することができます。

明るさや陰影を細かく調整したい場合は、「ライト」の項目で設定することができます。

ロゴやデザインを追加しない場合
カップにロゴやデザインを追加しない場合は、レンダリングをしてデザインを完成させましょう。
ロゴやデザインを追加する場合、レンダリングは最後の仕上げに行いますので、この項目は飛ばして【ロゴやデザインをカップに追加する】に進んでください。
右上のレンダリングボタンをクリックすることでレンダリングが開始され、実際のカップに近いリアルな見た目に仕上がります。

Illustratorの「3Dとマテリアル」におけるレンダリングは、3Dオブジェクトの光や影、質感をリアルに再現するための処理です。
これで3Dの紙カップが完成しました!
ロゴやデザインをカップに追加する
ロゴやイラストを作成してシンボルに登録する
ロゴやイラストを作成する
Illustratorでロゴやイラストを作成し、カップの正面に配置したいデザインを準備します。
テキストの場合は文字をアウトライン化(Ctrl + Shift + O / Cmd + Shift + O
)しておくと、形が崩れないので安心です。

作成したロゴやイラストを選択し、「ウィンドウ」>「シンボル」でシンボルパネルを開きます。

表示されたシンボルパネルにデザインをドラッグすると「シンボルオプション」が開くので、そのままOKをクリックします。

デザインがシンボルに追加されました。

デザインをカップに適用する
デザインをシンボルに追加できたら、再び「3Dとマテリアル」パネルを表示します。
「マテリアル」のタブを選択すると、「すべてのマテリアルとグラフィック」の項目に、先ほど作成したデザインが追加されているので、選択します。

紙カップ上にデザインが表示されました。

ロゴやデザインを囲む正円の枠を選択して、位置やサイズを調整していきましょう。

調整が終わったら、いよいよ最後の仕上げです。
3Dとマテリアルオプションパネル内の右上アイコンをクリックして、レンダリング処理をします。

これで3Dの紙コーヒーカップが完成です。

今回の記事のまとめ
Illustratorの「3Dとマテリアル」機能を使えば、初心者でも簡単に3Dの紙コーヒーカップのモックアップを作成できますね!ロゴやデザインの貼り付けも簡単で、特別な3Dソフトがなくてもリアルなモックアップを作成できます。紙のコーヒーカップだけでなく、左右対称のものなど応用も簡単なので、ぜひマスターしてみてくださいね!
