皆さんはIllustratorでデザイン作業をする際、マウスを何度もクリックしたり、メニューバーから操作を選んだりしていませんか?Illustratorには、キーボードショートカットという機能が搭載されており、これを使うことで作業効率を大幅にアップさせることができます。今回は、Illustratorのショートカットをマスターして、デザイン作業をもっとスムーズに進めるためのガイドを作成しました。この記事を読んで、ショートカットを繰り返し使うことで、デザイン作業がもっとスムーズになると思いますので、是非参考にしてみてください!
繰り返し使うショートカットで基礎を固めよう!
まずは、Illustratorで頻繁に使う基本的な操作のショートカットをマスターしましょう。これらのショートカットを覚えることで、作業の基礎がぐっと安定します。
選択系
全てを選択:⌘A (Mac) / Ctrl+A (Win)
前の処理を繰り返す:⌘D (Mac) / Ctrl+D (Win)
編集系
コピー:⌘C (Mac) / Ctrl+C (Win)
カット:⌘X (Mac) / Ctrl+X (Win)
ペースト:⌘V (Mac) / Ctrl+V (Win)
同じ位置にペースト:⌘+⇧+V(Mac) / Ctrl+Shift+V(Win)
前面にペースト:⌘+F(Mac) / Ctrl+F (Win)
背面にペースト:⌘+B(Mac) / Ctrl+B (Win)
もとに戻す:⌘Z (Mac) / Ctrl+Z (Win)
ひとつ進む:ひとつ進む ⌘+⇧+Z(Mac) / Ctrl+Shift+Z(Win)
画面表示系
拡大:⌘+ (Mac) / Ctrl+ (Win)
縮小:⌘- (Mac) / Ctrl- (Win)
全体表示:⌘0 (Mac) / Ctrl+0 (Win)
100%等倍で表示:⌘+1(Mac) / Ctrl+1 (Win)
アウトライン・プレビューの表示切替:⌘+Y(Mac) / Ctrl+Y(Win)
グリッドの表示/非表示:⌘+¥(Mac) / Ctrl+¥(Win)
定規の表示/非表示:⌘+R(Mac) / Ctrl+R(Win)
ツールバーとパレットの表示/非表示:Tab
パネル表示系
ブラシパネル表示/非表示:F5
カラーパネル表示/非表示:F6
パレット表示/非表示:F7
レイヤーパネル表示/非表示:⌘+F7(Mac) / Ctrl+F7(Win)
情報パネル表示/非表示:⌘+F8(Mac) / Ctrl+F8(Win)
グラデーションパネル表示/非表示:⌘+F9(Mac) / Ctrl+F9(Win)
線パネル表示/非表示:⌘+F10(Mac) / Ctrl+F10(Win)
属性パネル:⌘+F11(Mac) / Ctrl+F11(Win)
グラフィックスタイルパネル:⇧+F5 Shift+F5(Mac) / Shift+F5(Win)
アピアランスパネル:⇧+F6(Mac) / Shift+F6(Win)
整列パネル:⇧+F7(Mac) / Shift+F7(Win)
変形パネル:⇧+F8(Mac) / Shift+F8(Win)
テキストパネル表示/非表示:⌘+T(Mac) / Ctrl+T(Win)
パスファインダパネル:⌘+Shift+F9(Mac) / Ctrl+Shift+F9(Win)
透明パネル:⌘+⇧+F10(Mac) / Ctrl+Shift+F10(Win)
シンボルパネル:⌘+⇧+F11(Mac) / Ctrl+Shift+F11(Win)
オブジェクトを管理するショートカット
次に、Illustratorで作成した様々なオブジェクトを効率的に管理し、デザイン作業をスムーズに進めるために不可欠なショートカットを紹介します。
図形描画
図形を複数選択:⌘+L(Mac) / Ctrl+L(Win)
描画位置の変更:space+ドラッグ
中心位置から描画:option+ドラッグ(Mac) /Alt+ドラッグ(Win)
角丸の調整・角の増減:ドラッグしながら↑or↓
塗りと線を入れ替える:⇧+X(Mac) / Shift+X(Win)
塗りまたは線をなしにする:/
直前の動作を繰り返す:⌘+D(Mac) / Ctrl+D(Win)
パスの連結:⌘+J(Mac) / Ctrl+J(Win)
パスの平均:⌘+Alt+J(Mac) / Ctrl+Alt+J(Win)
クリッピングマスクの作成:⌘+7(Mac) / Ctrl+7(Win)
クリッピングマスクの解除:⌘+Alt+7(Mac) / Ctrl+Alt+7(Win)
透明度
パスを選択した状態で数字キーを押すと、透明度を変更できます。
透明度0%:0
透明度10%:1
透明度20%:2
透明度30%:3
透明度40%:4
透明度50%:5
透明度60%:6
透明度70%:7
透明度80%:8
透明度90%:9
透明度100%:00
グループ化と解除
オブジェクトをグループ化:⌘G (Mac) / Ctrl+G (Win)
グループを解除:⌘U (Mac) / Ctrl+U (Win)
ロックと解除
オブジェクトをロック:⌘2 (Mac) / Ctrl+2 (Win)
全てのオブジェクトのロックを解除:⌘⌥2 (Mac) / Ctrl+Alt+2 (Win)
その他
パスをアウトライン化:⌘ (Command) + ⇧ (Shift) + O (Mac) / Ctrl + Shift + O (Win)
特定の作業を効率化するショートカット
最後に紹介するのは、特定の作業を効率化するショートカットです。これらのショートカットを覚えることで、より高度なデザイン作業もスムーズに行えるようになります。
ツール系
選択ツール:V
ダイレクト選択ツール:A
自動選択ツール:Y
なげわツール:Q
ペンツール:P
ペンツールの描画を終了:Enter
曲線ツール:space+`
長方形ツール:M
直線ツール:¥
楕円形ツール:L
ブラシツール:B
塗りブラシツール:Shift+B
鉛筆ツール:N
消しゴムツール:Shift+E
はさみツール:C
シェイプ形成ツール:Shift+M
グラデーションツール:G
メッシュツール:U
スポイトツール:I
線幅ツール:Shift+W
自由変形ツール:E
ブレンドツール:W
アートボードツール:Shift+O
アンカーポイント追加ツール:Shift++
アンカーポイント削除ツール:–
アンカーポイント切り替えツール:Shift+C
手のひらツール:H
ズームツール:Z
文字入力
テキストツール:T
文字パレット:⌘T (Mac) / Ctrl+T (Win)
文字を20/1000em移動:⌘+←or→(Mac) / Ctrl+←or→(Win)
行間の調整:⌥+カーソル(左右上下)(Mac) /Alt+カーソル(左右上下)(Win)
文字サイズの変更:⇧+⌘+<or>(Mac) / Ctrl+Shift+<or>(Win)
ベースラインの変更 ⇧+⌥+▲or▼(Mac) /Alt+Shift+↑or↓(Win)
レイヤー操作
新規レイヤー作成:⌘L (Mac) / Ctrl+L (Win)
選択したレイヤーを上に移動:⌘+ (Mac) / Ctrl+ (Win)
選択したレイヤーを下に移動:⌘- (Mac) / Ctrl- (Win)
ガイドの表示/非表示:⌘; (Mac) / Ctrl+; (Win)
ダイアログの表示
環境設定:⌘+K (Mac) / Ctrl+K(Win)
プリント:⌘+P (Mac) / Ctrl+P(Win)
保存:⌘+S(Mac) / Ctrl+S(Win)
別名で保存:⌘+⇧+S(Mac) / Ctrl+Shift+S(Win)
複製を保存:⇧+⌘+S(Mac) / Ctrl+Alt+S(Win)
イラストレーターを終了:⌘+Q(Mac) / Ctrl+Q(Win)
その他
スポイトツール:I
前景色と背景色の入れ替え:X
選択したテキストのアウトライン化:⌘⇧O (Mac) / Ctrl+Shift+O (Win)
ショートカットを効果的に覚える方法
ショートカットを覚えるためには、実践的な取り組みが重要だと思います。
まず、頻繁に使うショートカットを優先的に覚えましょう。全てのショートカットを一度に覚える必要はありません。よく使うツールや操作に紐づいたショートカットから始めることで身について行くかと思います。
また、ショートカット一覧表を作成し、常に目に入る場所に置いておきましょう。エクセルやメモ帳など、お好みのツールで作成し、ツール名、ショートカットキー、機能を一覧化することで、視覚的に覚えやすくなると思います。私はスプレッドシートで作成して、デスクトップの片隅に常に開いて置いています。よく使うショートカットが自然に打てるようになったら、新たなショートカットを追加していくという感じで作業しています。
さらに、Illustratorではショートカットをカスタマイズすることも可能です。自分の使いやすいキーに設定することで、よりスムーズな作業が可能になります。ただ、あまり多くのショートカットをカスタマイズしすぎると、Photoshopや他のAdobeのアプリケーションとのソフトとの共通性がなくなってしまい、かえって使いづらくなってしまうことも考えられますのでカスタマイズはほどほどにです。
重要なのは、無理なく継続することです。毎日少しずつでも良いので、意識してショートカットを使うようにしましょう。慣れてくると、自然にショートカットを使えるようになると思います。
今回の記事のまとめ
この記事では、ショートカットを効果的に覚えるための方法や、具体的なショートカットの活用法について解説しました。ショートカットを活用することで、作業時間を短縮し、ミスを減らすことができます。 さらに、デザインに集中できるため、よりクリエイティブな作業が可能になります。
この記事が、あなたのIllustratorのスキルアップの一助となれば幸いです。